[新型コロナウイルス] 再開後のイギリスの学校生活

育児

イギリスでもロックダウンが徐々に緩和されていく中、6月の第1週から一部の学年で学校が再開し、息子の学校も始まりました。

学校は政府の指針に基づいて環境が整備されていますが、再開できない学校もあり、学校ごとに再開の状況は大きく異なるようです。

いまだ新型コロナウイルスの感染者は多く、日本とは衛生観念の違うイギリスでの学校生活には不安も残りますが、
毎日楽しそうに登校する姿を見ると、学校に通える息子は幸運だなあと思います。

学校再開後の息子の学校生活をご紹介します。

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公立のレセプションクラスに通う息子

日本にいれば、まだ幼稚園の年中さんの4歳の長男。
日本よりも早く小学校の始まるイギリスでは、レセプションクラス(小学校0年生、準備クラス)です。
Y1(小学校1年生)、Y6(小学校6年生)と共に、他の学年に先立って学校が再開されました。

学校は家から徒歩20分ほどの公立小学校で、1学年は3クラスで生徒数は75人ほど。
ロンドンにしては校庭の広い学校です。

新型コロナウイルス蔓延後、学校の公表する対策とは?

再開に際し、実際の生活について、YouTube上に学校からビデオが配信されました。
何回か観て、準備をしておくようにとの事。
政府の指針に基づいており、大きな変更点としては、(クリックで各項目に飛べます)
などがありました。

実際は?

学年ごとに時間差で登下校

学校閉鎖前の、新型コロナウイルスの感染が広まり始めた頃から気になっていたのが、登下校の親の送迎でした。

登校は8:20-8:30、下校は15:20-15:30の、それぞれ10分間と決められていました。
イギリスでは低学年は保護者の送迎が必須で、構内の教室前まで保護者が行かなければならないため、10分間に学校中の生徒と保護者が集中して、大混雑になっていました。

特に下校時は15:20の開門を目指して保護者が門の前に行列を作り、日本の通勤の満員電車を彷彿とさせる密集、密着状態。

これが再開後は、学年ごとの時間差で登下校となり、2メートル間隔に並び、送迎の保護者は家族の1人だけ、生徒と先生が門の外に出てきて引き渡し、とルールが変わり、密集状態はかなり改善されました。

手ぶらで登校、なるべく公共交通機関は利用しない

ウイルスを運ぶ余計な物は持ち込み禁止

自分用の教科書や文房具を持参する日本とは異なり、以前から勉強に使用する物は学校の物を使用しています。
ですので、もともと授業に必要な荷物はありませんでしたが、毎日2冊づつ本と宿題を持ち帰り、翌日本の返却と宿題の提出がありました。
これらは中止。

水筒も登校初日に持参し、以降は学校で洗浄、消毒していただける事になりました。
コートも外遊び用は教室に1枚置いておき、行き帰りの道中で着るコートは構内に持ち込み禁止

そこまで徹底するなら、日本みたいに靴も室内履きを履かせれば良いのに。

また、感染のリスクを減らすため、なるべく徒歩や自転車、自家用車での通学を勧められています。
我が家も以前はバスで通っていましたが、今はスクーターを使って登校しています。

少人数のグループ、「Bubble(バブル)」

クラスは再編成され、バブルという15人以下の少人数のグループで行動し、このバブル同士の接触は禁止となりました。

通常は子供の学校を休ませると親に罰金が課せられる事もある国イギリスですが、現在のこの状況下においては、学校に通わせるかどうかを選ぶ事ができます

息子の学年では、事前のアンケートに基づき、

①6月1週目にフルタイムで再開
②6月1週目にハーフタイムから再開
③6月3週目から再開
の、3つのバブルに分かれています。
息子は6月1週目にハーフタイムでの再開を希望したため、②の生徒7人+先生2人の、少人数のバブルになりました。
①と③はそれぞれ生徒10人強なので、新型コロナ関連の死者数が1日200人前後の6月3週目の段階で、息子の学校のレセプションの学年では半分弱が登校しているようです。
各バブルには、教室、屋外のプレイエリアトイレが割り当てられています。
ランチも教室内でとり、バブル間での接触は基本的にはありません。

隣のバブルのお友達とは、挨拶だけで一緒には遊べないんだよ。

息子のバブルはプレイエリアは教室から直接出られるため、登下校の門と教室、トイレと教室の往復以外は廊下を通る必要がなく、共有部分を通る頻度は最小限に抑えられています。
また、共有部分の清掃の頻度を増やし、ドアノブや手すりの掃除を徹底しているとの事。

息子の学校は校庭が広い事もあってバブル専用の屋外のプレイエリアは十分なスペースがあり、トイレまでバブルごとに分けてもらえるのはありがたい事です。

運動を重視

時間は1日2時間ほど短縮され、9時から14時になりました。

授業時間は短くなりましたが、子供達のロックダウン中の体力低下を回復させる方針から、運動の時間がかなり増えたようです

phonicsとhandwriting、mathsだけは毎日勉強してるよ。

宿題や本の貸し出しもなくなり、毎日の勉強時間は減りました
まだレセプションの学年だからという事もありますが、英語と算数の基礎の学習は変わらずあり、あとは子供同士の交流や体力構築に重きが置かれているようです。
休校の間のカリキュラムの遅れを取り戻そうとしている日本とは、教育の方針が異なるように感じます。

物の共有は「可能な限り」避ける

以前は、教室内では敷きっぱなしの(であろう)カーペットの上に、土足のまま、あぐらで隣り合って座り、英語の勉強や読書をしていました。

以前の教室内の様子指定された「緑の丸」に座り、授業開始時刻を待つ子供達。

このカーペットは清潔に保つのが困難として撤去、机と椅子が各自に割り当てられ、文房具も個人用に配布する、と学校からは説明がありました。

が、実際は、カーペットの置かれていた場所に個人用のクッションが置かれ、そこにあぐらで座って勉強しているようです。

机には、その日のアクティビティがセットされていて、工作とかお絵かきとか、好きなアクティビティの机を選んで座るんだよ。

文房具も勉強で使用するホワイトボードとペンだけは個人に割り当てられ、
自由遊びで使うのりやはさみ、色鉛筆や絵の具などはバブル内で使い回しているようです。

屋外のプレイエリアの遊具もバブル内で使い回しますし、同じバブル内の生徒同士では2mのソーシャル・ディスタンシングを保つ指導はされていません

バブルバブルごとに集まって親の迎えを待つ生徒たち(密集)

政府の指針にもありますが、根底に「低年齢で距離を保って遊ぶ・学ぶのは困難バブル内でうつし合うのはやむなし」との認識があるようです。
(実際、バブル内で新型コロナウイルスの陽性者が出た場合には、同じバブルの生徒・先生は濃厚接触者として2週間自宅隔離になります。)

Y1のクラスでは、日本の小学校にあるような個人用の机が離れて配置され、各自の机で勉強しているようです。

ランチは紙袋のサンドイッチ

以前は、食事前の手洗いは徹底されず、食堂に全校生徒が集まって至近距離で食事。
配膳での感染も心配でした。

おやつにいたっては、

休み時間に、校庭にバナナとかリンゴとか、
フルーツが置いてあるから勝手に取って食べるんだよ。
外には水道がないから、みんな外遊びした手を洗わずに食べてるよ。

と子供から聞いていたので、食事に関してどの程度の感染対策が取られるか、気になっていました。

学校再開後には、

・食事前後は先生の見ている前で1人づつ手洗い
・食堂ではなく、各バブルの教室かプレイエリア
・注意して調理した物を紙袋に入れ、担当の先生から生徒に直接手渡し

に変更になりました。

食事も各自のクッションのスペースであぐらで食べているそうです。

ランチの内容は、サンドイッチとフルーツ、小さなケーキかビスケット
サンドイッチは3種類から選べて、1週間同じもの。金曜日に翌週のサンドイッチの希望を伝えます。
フルーツはたいていバナナで、時々みかんだそうです。
10時のおやつも、バナナかみかん。
感染対策の点から、皮をむいて食べるフルーツが選ばれているのでしょうか。

今日は朝のおやつが小さいバナナ2本で、ランチのフルーツもバナナで、ランチのケーキがバナナケーキだったんだよ。
バナナだらけだね!

毎日ツナサンドとバナナばかり食べてる…
昼食を用意しなくて済むのは楽になったけど、
家での食事をちゃんとしないと栄養が偏りそう。

頻繁な手洗い指導

登校時、外遊びと食事の前後、トイレの後には、手洗いが指導されるようになりました。
1人づつ順番に並び、先生の見ている前で、手洗いの手順のポスターを見ながら石鹸で洗うそうです。

アルコールジェルなどによる手指消毒はルーティンでは行われません。

フェイスマスクはなし

日本では生徒のマスク着用も勧められているようですが、イギリスではマスクは付けません。
普段から付け慣れていない子供のマスク着用は逆に感染リスクを上げるとして、子供にマスクを着用させるのは禁止されています。

先生を含む学校スタッフも、病人に対応するなどの特殊な状況以外は付けません。
「公共交通機関や店舗など、不特定多数と至近距離にいる必要がある場合」にマスクは有効であり、学校はそれに当たらないため、との政府の指針に基づいているそうです。

送迎時にマスクを付けている親も、1-2割程度しかいません。

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まとめ

学校の様子はロックダウン前と比較して大きく変わり、バブル(グループ)を越えての感染のリスクは抑えられる対策がとられていると感じています。
ただ、バブル内での感染のリスクは残り、学年の半分程度の生徒がまだ登校を再開していない状況にも頷けます。

息子は様変わりした学校生活にも慣れ、しばらくぶりに同じ年代の子供達と共に遊んで学び、毎日楽しく過ごしています。
バブル内での感染の心配はありますが、高齢者や持病持ちの同居家族がいない我が家では、通わせる事のメリットの方が大きいと感じて通学させています。

学校に通える事に感謝しつつ、できる限りの感染対策をして、感染しない事・させない事を祈るばかりです。