イギリスでの妊娠出産記。〜出産後の診察(ミッドワイフ編)

妊娠・出産

イギリスで第二子を出産し、出産翌日に退院しました。

退院が早い分、自宅まで来てくれるなど退院後のケアが手厚いイギリス。
退院後に受けたサービスについてご紹介します。

面談を通して見えてきた、母乳不足、黄疸に対する日本との対応の違いとは??

出産後のサービス

Community Midwife(CM)によるサービス ←コレの記事です
・生後2日目 面談、私の診察
・生後5日目 面談、赤ちゃんの体重測定新生児マススクリーニング検査
・生後10日目 面談、赤ちゃんの体重測定、私の診察

Health Visitor(HV)によるサービス →こちら
・生後11日目頃 面談
・以降1週間ごと 面談、赤ちゃんの体重測定
・生後6〜8週 面談

General Practitioner(GP)によるサービス
・生後6週 赤ちゃんの健診、私の健診 (日本の1ヶ月健診) →こちら
・生後8週、12週、16週 赤ちゃんの予防接種 →こちら(育児カテゴリー)

Community Midwifeとは?

病院に勤めているHospital Midwifeに対し、
Community Midwife自宅や地域のクリニックでの診療に携わるMidwife(助産師さん)を指します。

妊娠中の健診や、産後の健診でお世話になります。

生後(産後)2日目 @自宅

産後2日目、12時前にMidwifeから電話がありました。

14時頃うかがいます。
住所は・・・で合っていますね?

時間通りに訪問。
病院からもらった、Midwife宛ての書類とレッドブックを渡し、目を通してもらいます。

私について

体温測定
血圧測定
・調子は良いか
・塗った傷は痛くないか
・精神的に問題ないか
・オッパイは痛くないか

など、確認されました。

精神面のケアを重視しているようでした。

赤ちゃんについて

・ウンチとオシッコの回数
黄疸チェック(顔色)
へその緒チェック

授乳について

授乳はうまくいっていますか?

母乳はまだあまり出ていないと思います。
昨日の夜は授乳してもすぐに泣いて、ミルクを足す事も少し考えました。

2日目なら、ウンチとオシッコが2回づつ出てれば大丈夫。
5日目でウンチ1回、オシッコ5回出ればOK。
明日には母乳もたくさん出ますよ。

授乳の相談ができる電話番号と、drop-inで直接授乳が相談できる施設の一覧表もいただきました。
夜遅くまでやっている所もありました。

母乳は産後2, 3日まではあまり出ない事が多いのですが、
あまりに足りないと、脱水や低血糖など、赤ちゃんに悪影響が出る場合があります。

日本では、授乳後してもすぐに泣く場合や、体重の減り方が大きい場合にはミルクや糖水を足すように指導される事も多いですが、
イギリスでは、5日目まではオシッコ・ウンチが最低限出ていれば基本的には母乳だけでがんばり5日目の赤ちゃんの体重が減りすぎている場合にミルクを足すという方針のようです。

そもそも5日目まで赤ちゃんの体重も計らないので、どれ位減っているかわかりません。

日本は母乳があまり出てこない産後2, 3日目はまだ入院中で、
助産師さんに夜中でもいつでも相談できて贅沢だったなあ。
授乳室にスケールがあって、いつでも体重計れたし。

翌日、病院からMidwifeが来たかの確認の電話がありました。

わざわざ電話で確認してくれるなんて、親切。

生後5日目 @自宅

朝9時、Midwifeから携帯電話にテキストで連絡がありました。

午前中にうかがいます。

30分後にいらっしゃいました。

・授乳で心配な事はないか
・赤ちゃんの便は黄色いか

を聞かれました。

今日は、赤ちゃんの体重測定新生児マススクリーニング検査をしていただきます。

体重測定

Midwifeは吊るして測定するタイプの体重計を持って来ていました。
服を全て脱がせ、体重測定。

生後5日目で5-10%くらい体重が減る(生理的体重減少)と言われていますが、
6%程度の減少で問題ありませんでした。

新生児マススクリーニング検査(newborn spot test)

日本でも同じように(入院中に病院で)検査されますが、生まれつきの代謝異常がないかを調べる検査です。

服を着せて、足から採血です。
小さい針で赤ちゃんのかかとをプスっと切り、テスト用紙に血を塗りつけて終了。

結果は2週間後に郵送で届きました。

黄疸について

黄疸とは、赤血球が壊れた時にできるビリルビン(Bil)が体にたまる事で、皮膚や目が黄色く見えるものです。

多少の黄疸は新生児にはよくある事で、新生児黄疸とよびますが、
体内にたまったビリルビンの量があまりに多いと頭の中にも沈着し、脳細胞に障害を出してしまいます。
これを核黄疸(ビリルビン脳症)といいます。

ビリルビンの値は血液検査の他、皮膚の上からでも簡単に測定する事ができ、
日本では通常、入院中に何度かビリルビンの値が測定されます

ビリルビン値が高い場合は、脳に障害が出るのを予防するため、光線療法という赤ちゃんに光を当てるなどの治療が行われます。

目と顔が少し黄色いのが気になるのですが、
黄疸(jaundice)は大丈夫でしょうか?

確かに少し黄色いですね。
母乳の飲みが悪くないか、傾眠にならないか注意しておいてください。

日本では症状がなくても、ビリルビン値を測定して高ければ治療してもらえるのに。
気をつけておかないと。

Midwifeによっては、少し黄色いだけでもGPに行くように言う方もいらっしゃるようです。

ビリルビンが増えると、皮膚の黄色みは、顔から始まり、胸やお腹の体幹部、手足などの末梢部へと広がって行くので、胸やお腹が黄色くなっていないかを気にしておきました。

生後1週間を過ぎた頃、皮膚の黄色みもひいてきたので、安心しました。

次回のアポイントメント

通常、次は10日目頃に地域のセンターに行ってmidwifeと面談で、
産後11日目以降はHealth Visitor(ヘルスビジター)に担当が移るシステムになっているようです。

産後10日目、○月△日の□時にこのセンターへ来れますか?

ちょうど昨日、Health Visitorからその日に自宅に来てくださるとお電話をいただいたのですが。

では、リアレンジして連絡しますね。

後日連絡があり、Midwifeとの次の面談は15日目になりました。

生後15日目(通常は10日目) @地域のセンター

自宅から徒歩20分程度の施設で、Midwifeとの面談です。

私について

・浮腫チェック
・血圧測定
・子宮の収縮を確認(近くのベッドに横になって)

赤ちゃんについて

・体重測定
・裸で全身のチェック(へその緒チェック、肌のチェックなど)

通常、新生児は1日あたり25-30gの体重増加が平均とされていますが、
1日あたり60gも増えていました。

平均の倍!

母乳だけでミルクをあげていないか、何度も確認されました。

ミルクをあげていてこの体重増加だと増えすぎですが、母乳だけなら大丈夫です。
欲しがるだけあげていいですよ。

まとめ

産後の入院が短い分、退院後のサポート体制は整っている

問題なければ出産当日か翌日に退院となるイギリスでは、赤ちゃんや産後のママの様子を見に自宅まで来てくれます。

あらかじめ決められている訪問や面談の他にも、授乳相談など、困った時に相談できる場所があり、
Health VisitorやGPも含め、地域全体で産後のサポート体制が整っていました

やはり日本とは違う

サポート体制は整っていますが、流れに身を任せていて得られるサポートは最低限です。

助産師さんが回って来てくれる日本と違い、困った事や不安な事は積極的に自分から行動する必要があります。

ビリルビンはルーティンに測定しませんので、肌の黄色みが気になる場合はMidwifeの訪問日を待たずに連絡する必要があるかもしれませんし、
母乳の飲みが気になる場合に備えて赤ちゃんの体重測定用のスケールを自宅に用意しても良いかもしれません。

授乳前後で体重を計れば、赤ちゃんが飲んだ母乳の量を計算できます。

連絡はいつも直前

自宅への訪問の場合、いついらっしゃるかの連絡は当日でした。
しかも「午前」とあいまいだったり、直前の連絡だったりします。

もし、英語が苦手で、旦那さんなどに通訳のため同席を頼む場合、
一日予定をあけてもらう必要がありそうです。

ただし、あまり複雑な事は言われませんので、カタコト程度の英語力でも対応可能だと思います。

産後11日目からは、Community MidwifeからHealth Visitorへ管轄が移るそうです。
Health Visitorにしていただいたケアについては、次の記事で。