St. Mary’s Hospitalのプライベート病棟”Lindo Wing”を見学!

妊娠・出産

駐妻生活にも慣れてきた頃、二人目の妊娠が発覚!

St. Mary’s Hospitalのプライベート病棟、Lindo Wingの見学ツアーに妊娠26週で参加してきました。

王子を抱くキャサリン妃とウィリアム王子

こんな写真見覚えありませんか?
キャサリン妃が出産された時、
出口で王子を抱いてウィリアム王子と微笑む姿がよく報道されていた、あの病院です!

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Lindo Wing 〜St. Mary’s Hospitalのプライベート病棟

NHSとプライベート病院

イギリスでは、NHS(国立)では無料で出産できます。

ただ、陣痛間隔がかなり短くならないと入院できなかったり、
無痛(和痛)分娩を希望していても「もうすぐ生まれるから不要」と麻酔をしてもらえなかったり、
あまりワガママは言えないようです。

生まれる直前まで入院させてもらえないのに、入院時に「もう麻酔しても遅い」って、はじめから無痛分娩させる気ないよね。
タダだから贅沢言えないけど。

一方、プライベート(私立)の病院
有料(しかも高額!)ですが、施設がきれいで産後の部屋は個室、食事も豪華。
お金さえ払えば、比較的希望に沿った分娩ができます。

ただ、高度な医療を必要とする場合にはプライベート病院では出産できず
NHSに転院することになります。

プライベート病院が日本の豪華な産院、
NHSは県立や都立の総合病院のイメージかな?

私は豪華な食事も産後の個室も、分娩時の麻酔もいらないのですが、
一人目の出産時間が短く、今回も陣痛がきてから短時間で生まれる可能性があるので、
早めに入院できるプライベート病院で出産したいと考えていました。

自宅分娩はいや。

St. Mary’s HospitalとThe Portland Hospital

ジャパングリーンメディカルセンターの先生によると、日本人がロンドンのプライベート病院で出産する場合、

・王室御用達のSt. Mary’s HospitalのLindo Wing
・セレブ御用達のThe Portland Hospital

で出産する事が多いそうです。

St. Mary’s HospitalのLindo Wing

ロンドンのPaddington駅から徒歩数分にあるSt. Mary’s Hospital(セント・メアリー病院)は、
産婦人科や小児科はもちろん、様々な科のある大きな病院で、A&E(救急)もあります。

St. Mary's Hospital外観

このSt. Mary’s Hospitalの病院の敷地内、
門をくぐって突き当たりを左に曲がったところにプライベートの産科病棟 Lindo Wing(リンド・ウィング)があります。

道を挟んだ向かい側にはNHSの産婦人科があり、Lindo Wingとは2階(日本の3階)の渡り廊下で繋がっています。

渡り廊下

緊急時には向かいのNHSですぐに治療してもらえて安心。

出産後24時間以内に小児科の診察があり、異常があればすぐに対応してもらえます。

The Portland Hospital

The Portland Hospital(ザ・ポートランド病院)は、
W1にある産婦人科と小児科専門のプライベート病院で、ビクトリア・ベッカムさんも出産された病院です。

The Portland Hospital外観

院内にNICU(新生児のための集中治療室)があり、水中分娩を含む色々な種類の分娩方法が選べます。

日本語のツアーも開催されているので、日本人の対応には慣れていそうです。

自然分娩希望で、とにかく自宅分娩が心配な私。
どちらの病院も魅力的でしたが、見学して特に問題がなければ、
より自宅から近いLindo Wingで出産したいと思い、見学ツアーを申し込みました。

見学ツアーの予約

まずはLindo Wingのホームページに記載のアドレスにメールします。
(email: imperial.lindo.maternity@nhs.net、電話の場合は020 3312 6224)
その日のうちにお返事をいただきました。

〇〇が担当なので、〇〇@nhs.netにメールしてください。
直通電話は・・・・です。

あらためて担当者にメールすると、翌日には1週間後の候補日・時間のリストが送られてきました。

イギリスらしからぬ素早い対応。

夫も早めに会社から帰宅すれば参加できる、夕方遅めの時間にお願いしました。

残念ながら子供はツアーには参加できません
当日、上の子には長めにナーサリーに行ってもらいます。

St. Mary’s Hospitalまでの道順

電車で行く場合

最寄り駅はPaddington駅です。

Hammersmith & City Lineと、Circle Lineの一部は病院側に出る出口まで少し歩きます。
地下鉄なら、できればBakerloo LineかDistrict Lineがおすすめです。

バスで行く場合

バス停もすぐ近くにあって便利。

バス停

いざLindo Wingへ

ツアー開始5分前に到着。

見覚えのあるLindo Wingと書かれたドアを開けて中へ入ります。
ドアの右横にはインターフォンがありますが、これは夜間用。
ドアはロックされていないのでそのまま入れます。

入って右にある受付でMaternity tourに来た旨を伝えます。

けっこう狭いんだな〜

なんて考えながらソファで待ちます。
時間を少し過ぎた頃にツアーをしてくれる女性が受付まで迎えに来てくれました。

私たちの他に2組、どちらもパートナーと二人で参加していました。
私は26週でお腹も既に目立っていましたが、
他の2人の妊婦さんは見た目では妊娠している事がわからないような早い週数でした。

あれ、出遅れた?

Lindo Wingの料金表、麻酔についての紙、Lindo Wingでお産を担当しているconsultant(お医者さん)の連絡先リストをもらい、ツアースタート。

配布書類

見学開始

外来

まず地上階(G階)から。
入って奥が外来で、midwife(助産師さん)が座っています。
右に行くと診察室。

建物もだけど、中もけっこう古いのね。

外来前のエレベーターで3階へ。7人乗るとぎゅうぎゅうです。

分娩室

3階には分娩室があります。
Standard roomを見学。

分娩室
私の分娩後の写真で散らかっていますが、こんなイメージ。

ベッドと付き添いの人用の椅子があり、シャワーとトイレ完備。
ベッドは分娩台ではなく、普通のベッドでした。

日本によくある分娩台

生まれた後に赤ちゃんを蘇生する設備がない…

と思っていましたが、
分娩の時には下の写真右上、壁が開いて、蘇生スペースになっていました。

分娩室その2

省スペースでおしゃれな設計!

出産当日、夫はここでへその緒を切っていました。
夫は当初拒否していたものの、midwifeに説得されたようです。
イギリスではへその緒はパートナーが切るんですね。

病室

次は4階へ。Standard roomの病室を見学。

こちらもベッドと浮き添いの人用の椅子、シャワーとトイレ。

付き添いの人用の椅子はベッドになります。
Lindo Wingの出産費用にはパートナーの朝食代も含まれていますし、
パートナーも一緒に夜を過ごすことを想定しているようです。

病室

トイレ シャワー

新生児室

イギリスでは基本的に産後は母子同室なのですが、
Lindo Wingでは病室と同じ階の新生児室(nursery)に赤ちゃんを預けることができます。

Nurseryは日本の新生児室とは異なり、ベビーベッドが3台くらい置ける程度の小さな部屋でした。

当日か翌日退院が普通のイギリス、病院内に何人も赤ちゃんがいないから部屋が小さいのは当たり前か。

ミルクの場合は7種類から(!)選択可能との事。

最後に質問タイムがあり、全部で30分ほどで終了。
Lindo Wingでの出産を決めた場合は、配布のリストの中からconsultantを選んで連絡するように言われました。

ところで出産費用は?

駐在の我が家は夫の会社に費用を負担してもらえますが、
補助がない場合、プライベート病院での出産の気がかりは費用面。

Lindo Wingでは病院への支払いだけで最低100万円ほどかかります。
イギリスでは病院とお医者さんに別々に支払うシステムなのですが、
The Portland Hospitalのように助産師さんコース(Midwife Lead)はなく、お医者さんコース(Consultant Lead)のみ。
consultantへの支払いも含めると最低でも200万円はかかります

例えば、consultantに30週から診ていただいて、無痛分娩で2泊した場合、
£17,000(1£=150円とすると255万)くらいかかります。

ぎゃー

まとめ

ツアー終了後、一緒だったカップルは

素晴らしい部屋だね!

と感動していました。

日本の病院を見慣れている私たちは、同じように感動はできませんでしたが、
建物は機能的な設計、部屋は清潔で、不満は全くなく、ここでの出産を決めました

ところで、日本には談話室や食堂のような、お見舞いに来た人とお茶を飲みながら話せるスペースがある産院が多いですが、Lindo Wingにはありません。
翌日に退院する人も多いですし、全室個室でお見舞いの人とは病室で話せるので必要ないのでしょう。

新生児室や、談話室や食堂がなく、シャワー・トイレも部屋についているので、
基本的に部屋から外に出る必要がありません
プライバシーが守られる必要のある、セレブや王室の方が利用するのも納得です。

一人目出産の時には、同じ日に出産して一緒に沐浴指導を受けたママと連絡先交換したけど、今回はそういうのはないんだな。
ちょっと寂しいけど、家族とプライベートな時間が過ごせそう。
楽しみ。