イギリスでの妊娠出産記。〜出産!@リンド・ウィング

妊娠・出産

イギリスで第二子を妊娠。

ロンドンにあるSt. Mary’s Hospital(セント・メアリー病院)のプライベート病棟、
Lindo Wing(リンド・ウィング)で出産してきました!

出産に関連する単語は英語も併記しましたので、英語圏での出産を控えている方(立会うパートナー)は、覚えて臨むと安心ですよ。

多くの方がされる無痛(和痛)分娩ではありませんし、かなりの安産であまり参考にならないかもしれませんが…
イギリスでの出産を考えている方、読んでみてくださいね。

出産の持ち物についての記事もあわせてどうぞ。

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陣痛発来!

休日の朝の9時頃。
遅めの朝食を食べていると、

なんとなくお腹が重いような…

1時間後、はっきり張りを感じるようなり、測ると10分おきでした。

始まるかな?でも遠のくかもしれないし。

もともと張りやすく、この程度の張りはよくあったので、もう少し様子をみます。

11:30 陣痛開始

少し痛みのある張りが5分間隔でくるようになりました。

これはいつもの張りじゃなくて陣痛が始まったみたい。
まだ張りは30秒も続かないし、今のうちにランチしとこう!
腹が減っては戦さはできぬ。

夫に、昼食を食べたら病院に行くので、急いで昼食の準備をして欲しい旨を伝えます。

deliverooでハンバーガー注文したよ。
30分後に来るって。

30分後かあ。
痛みが強くなる前に病院に移動しておきたかったけど、大丈夫かなあ。

夫はいつも通りお腹が張っているだけで、陣痛だとは思っていなかったようです。
トイレへ行き、おしるしを確認。

ちょうど30分でハンバーガーが到着、急いで食べました。

病院に電話

12:30 分娩棟(labour ward)に電話

陣痛が始まったと思うんですが。
(I think I’m in labour.)

midwife
midwife

名前は?
予定日(due date)は?
陣痛(construction)はいつから?
破水してる(Is your water broken)?
1人目のお産?
先生(consultant)は誰?
病院にはどれくらいで着く?

など聞かれました。

用意しておいた入院バッグに、携帯電話の充電器と財布を突っ込んで準備完了。

じゃあ、病院に行って来るね。
今日中にうまれると思うから、赤ちゃんに会いにきてねー

病院!?

日本から上の子の面倒を見に来てくれている両親に上の子を預け、夫と一緒に出発です。

病院に到着

休日でしたが、日中はドアに鍵はかかっていません。
受付にも人がいて、

3階ですよ。がんばって。

と案内してくれました。

夜間はインターホンを押して解錠してもらう必要があります。
以前、夜間に緊急受診した時には、G階には誰もいませんでした。
そのまま3階に上がりましょう。

エレベーターをおり、3階の入り口でインターホンを押し、解錠してもらいます。
入って左が分娩棟です。

ついに出産!

13:00 分娩室に入室

張りの間隔は11:30と変わらず。
痛みは少し強くなってきました。フーフーと逃したくなるくらい。

分娩室に案内され、maternity noteを渡し、着替えと容器を渡されます。
トイレで着替え、容器に尿(urine)を入れるようにとの事。

分娩着は紐でしばるタイプなのですが、どちらが前かわからず、
悩んだ末に、逆に着てしまいました。

midwife
midwife

逆ね。まあどっちでもいいわ。

お腹に分娩監視装置(子宮収縮と赤ちゃんの心拍数測定)を付けられ、血圧と酸素濃度を測ります。

midwife

〇〇先生に連絡するから、今どれくらい進んでるか内診しても良いかしら?

お願いします。

まあ、もう6cm開いてるわ。
すぐ連絡してきますね。
麻酔(anesthesia)はいりますか?

もう6cmですか!
麻酔は今のところいりません。
私、GBSが陽性なので抗生剤(antibiotics)が必要なんですけど。

あら、すぐ準備しますね。
でもこの調子だと、抗生剤が効く前に赤ちゃんがうまれると思うわ。

バタバタとお産に使う道具を準備してくれました。

ハンバーガー食べてる場合じゃなかったかな?

と少し反省。
GBSについてはこちらをどうぞ。

13:30 抗生剤投与

midwife
midwife

血で汚れないように腕の下にシートを敷きますね。

左腕に点滴のルートをとってもらいます。
これが衝撃的に下手でした。
血管に管は一発で入ったので、下手というより不慣れという表現が正しいかもしれません。
シートは血だらけ。
固定のシールも逆向きに貼ろうとしたり。

あまり点滴刺す機会ないのかしら?

ね、シート敷かないと大惨事でしょ。

えーいつもこんなに汚してるの!?

おちゃめなmidwifeです。

14:00 破水、consultant到着

だんだん痛みが強くなってきました。
痛みでもじもじしていると、足元にあたたかい感覚が。
破水です。

破水した(my water has broken)と思うんですが。

かけていたブランケットをはがしてもらい、破水を確認。

ちょうどconsultantも到着。

consultant
consultant

こんにちは。

midwife
midwife

さきほど6cmで、いま破水もしました。
「スーパーウーマン」なんです。
30分前に抗生剤投与しましたが、間に合わないかと。

すごく順調ですね。
抗生剤を投与してから4時間たたないと効果が不十分なんですが、順調すぎて間に合わなそうですね。
出産後に小児科の先生(pediatrician)に相談しますね。
麻酔は使わなくて大丈夫ですか?

わかりました。
麻酔はなくて大丈夫そうです。

麻酔を使ってないってだけで、midwifeもconsultantもやたら褒めてくれます。

破水してから痛みが強くなってきました。間隔も3分おき。
そんな折、食事係の方がメニューを持って、オーダーを取りに来ました。

えーいま?
結構痛いんだけどな。

メニューを見ると、やたらチョイスがあります。

(夫に向かって)適当に決めて。

サラダたべる?

うん。

食事係
食事係

スープもいりますよね?

あぁ、はい。

お肉もあるよ?

うん。

食事係

それも頼むと追加料金がかかります。

じゃあナシで(いま思考力低下してるから無理だってば)。
アイタタ…

食事係

サラダにはサーモン?チキン?
デザートはここから選んでください。

じゃあサーモンで。デザートはアイス。

食事係

次に、明日の朝食はいかがされますか?
旦那さんも召し上がりますよね?
出産後はお腹すくので、たくさん食べた方が良いですよ。

えー朝食もいま決めるの?
結構痛いんだけどな。

midwife
midwife

うん、絶対お腹すいてますよ。たくさん頼まないと!

じゃあコレとコレ。イテテテ。

病院の食事をたくさんの中から自分で選べるなんて、大変ありがたいのですが、出産直前に決めるのは辛いですね。

大半の方は無痛分娩だから、陣痛中でも翌日の朝食のメニューを決めるくらい、何ともないんでしょう。

14:15 内診

ようやく今日と明日の食事のメニューが決まり、食事係の方が去ると、

consultant
consultant

では、内診していいですか?

お願いします。

もう9cmですねー
(ヘラを使って)10cmにしました。
いきみ(push)たくなったら、いつでもいきんでいいですよ。

じゃあ、いきみます。

midwife
midwife

冷たいお水飲むと頑張れるわよ。

持って来てくれた冷えたタップウォーターを一口のみ、いきみ開始。

足を立てて開いて、太もも(thigh)を自分の方に引っ張るようにして力を入れて。

日本の分娩台は足を固定する場所があったり、引っ張るレバーがあったりするのですが。

日本によくある分娩台

この病院では普通のベッドなので、自分の太ももをレバー代わりに引っ張ります。
少しいきみにくかったです。

介護用ベッド

14:30 児娩出

いきみ始めて10分、赤ちゃんは順調におりてきて、あと少し。

midwife
midwife

いいですよー上手上手。

あまり「プッシュ、プッシュ」言われませんでした。

consultant
consultant

はい、ここからはあまり力を入れすぎないで。
ろうそくを吹き消すようにフーフー。

ぎゃー。

んぎゃー。

14:30、元気な赤ちゃんの誕生です。

midwife

スピード出産ね!
いきみ始めて15分で出産は、私の担当した中で最速記録よ!!

産後の処置

カンガルーケア(skin-to-skin contact)

うまれたての赤ちゃんは、すぐにタオルと一緒に私の胸へ。
まだ出る気配の全くないオッパイをくわえさせます。

赤ちゃんはまだ羊水と血で濡れていたので、タオルで体を拭いておきました。

羊水で濡れていると体温が下がり、低血糖の原因などになります。
うまれたらすぐに乾いたタオルで羊水を拭き取るのが(日本では)基本です。

私は、

片方耳が折れてるなー
まだ顔がむくんでて、鼻の高さがほっぺたと同じくらいだなー

などと赤ちゃんを冷静に観察してしまいましたが、
夫は感激していました。

胎盤娩出

midwife
midwife

胎盤(placenta)が出てくるのを助ける薬、使いますか?

お願いします。

注射を打ってもらい、胎盤も出てきました。
出血も少なそうで安心。

会陰縫合

二人目の出産なので会陰の伸びは良いはずなのですが、
赤ちゃんを勢いよく押し出してしまったので、会陰が切れてしまいました。

consultant
consultant

ちょっと切れたので縫いますねー

はーい。って、イタ!
麻酔しないんですか?

ちょこっとだけだから。

局所麻酔しないで縫っちゃうんだ…

しばらくして、midwifeが局所麻酔の薬を手にナースステーションから戻ってきましたが、
すでに縫い終わっていました。

大半が無痛分娩だから、会陰縫合で局所麻酔をする習慣がないんでしょうか…

はい、終わり。
痛み止め(painkiller)入れておきますね。

と坐薬を入れてくださいました。

会陰縫合の局所麻酔は言ってもしてくれないけど、
産後の痛み止めは言わなくても使ってくれるの?

GBSに関しては、やはりお産が早くて薬が間に合いませんでした。
赤ちゃんが感染(infection)していないか、生後12時間まで2時間おきに体温などをチェックします。
生後12時間以降の対応については、小児科の先生に確認しておきますね。
お産が早くて薬も間に合わなかったけど、赤ちゃんも感染する間もなかったので、心配しなくて大丈夫だと思いますが。
とにかく、おめでとう!

と言って、consultantは帰って行きました。

お世話になりました。

赤ちゃんの処置

落ち着いたところで、赤ちゃんの処置。
ビタミンKの注射、体重測定と、夫によるへその緒(cord)カット。

ビタミンKは日本では飲ませますが、この病院では注射です。
内服では2回飲ませないといけないので、2回目の飲み忘れを防ぐために1回で済む注射にしているのだと、面談の時にmidwifeが言っていました。
日本では入院中に2回目の内服もできますが、
当日か翌日退院のイギリスでは1回で済む注射の方が確実で、理にかなっていると思います。

日本では赤ちゃんは抗菌薬の目薬を点眼してもらいますが、こちらではしませんでした。

入院病棟へ移動

赤ちゃんは処置も終わり、また私の胸に戻って来ました。

midwifeも部屋から出ていき、赤ちゃんの写真をとったり、家族に連絡したりして、のんびり過ごしました。
お部屋はこんな感じです。

分娩室
分娩室その2

出産して2時間、入院棟へ移動します。

日本ではこの2時間までの間に何度か産後の出血のチェックをする事が多いと思いますが、全くチェックされませんでした。

midwife
midwife

小児科の先生に確認しましたが、赤ちゃんのチェックは産後12時間で終わりで良いそうです。破水してからの時間も短かったので。
では、産後過ごす部屋に移動しましょう。
移動する前にシャワーしますか?
移動してからでもどちらでも良いですよ。

移動してからゆっくり浴びます。

じゃあ、体を拭くのにウェットティッシュを使ってくださいね。
廊下は冷えるので、赤ちゃんに服を着せます。
服と帽子を出してください。

日本の肌着を出したら困惑していましたが、
正しく着せて、寒くないように服の上からタオルでグルグル巻きにしてくれました。

赤ちゃんに服を着せてくれている間に、私も体の血液をウェットティッシュで拭いて、下着を履き、パジャマに着替えます。

準備ができたら車椅子で4階に移動です。
私が膝に赤ちゃんを抱え、夫が荷物を運び、midwifeが車椅子を押してくれました。

まとめ

midwifeもconsultantも親しみやすく、和やかなムードの中で無事出産できました。

私は妊娠中から無痛分娩は希望はしていませんでしたが、何度も麻酔をしなくて良いか確認されました
やはりイギリスでは無痛分娩(硬膜外麻酔 epidual anesthesia)が主流なんだと思います。
特にNHSでは無痛分娩を希望してもなかなか希望が通らないという話を聞きますが、少なくともLindo Wingではそのような事はなさそうです。

また、maternity noteに「GBS陽性のため抗生剤が必要」ときちんと記載がありましたが、
こちらから指摘しないと抗生剤を打ってくれそうにありませんでした。
イレギュラーな事は自分で気をつけていないと、忘れられかねないので要注意です。

とにかく無事に産めて良かったです。

私は職業柄、医学英語に抵抗がありませんが、あまり使い慣れない医学英語を分娩中に使うのは大変かもしれません。
分娩に立ち会う予定の旦那さんは、奥さんのために覚えてサポートしてあげてくださいね!

産後の入院についてはまた次の記事で!