イギリスでの妊娠出産記。〜妊娠初期②@ジャパングリーンメディカルセンター

妊娠・出産

駐妻生活にも慣れてきた頃、二人目の妊娠が発覚!

ジャパングリーンメディカルセンターで妊娠初期の妊婦健診を受けてきました。
日本式といっても日本とは違う、診察内容をご紹介します!

妊娠10週までの受診記録はこちら。

今回は、妊娠12週の受診記録と、トキソプラズマ・サイトメガロウイルス、出生前診断について詳しく解説します。

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妊娠初期の妊婦健診@ジャパングリーンメディカルセンター

・妊娠6週 超音波検査(胎嚢確認)
・妊娠8週 超音波検査(心拍確認)
・妊娠10週 超音波検査(分娩予定日決定)
・妊娠12週 超音波検査(初期スクリーニング)、血液検査、膣分泌物検査

妊娠12週 妊娠初期検査一式と妊娠初期胎児スクリーニング

日本式に妊娠10週まで2週間おきに受診し、
今回は妊娠初期の検査を色々と受ける妊娠12週です。

私はイギリスで出産予定なので、
イギリスで通常行われている検査は必要。

会社からの補助もあるので、
日本では通常行われている検査を追加。

加えて、日本でも行なっている施設と行なっていない施設のある
トキソプラズマ抗体、サイトメガロウイルス抗体
も追加でお願いしました。

妊娠初期の日英の検査の違いはこちらの記事もどうぞ。

トキソプラズマについて

トキソプラズマとは、寄生虫の一つで、
主にネコに寄生しています。
健康な人は、感染しても風邪のような症状を起こすだけで特に問題ありません。

でも、トキソプラズマに妊娠中に初めて感染すると、
赤ちゃんが先天性トキソプラズマ症を発症する
可能性があります。

先天性トキソプラズマ症とは?

赤ちゃんがお腹の中でトキソプラズマに感染すると、
成長が遅れたり
神経系に感染して障害が生じたり(脈絡網膜炎,水頭症,脳内石灰化など)
します。

妊娠の早い時期では、
お母さんが感染しても赤ちゃんへの感染率は低いのですが、
赤ちゃんが感染してしまった場合には、赤ちゃんの症状はより重症になってしまいます。

重症の場合には亡くなってしまう場合もあるので、
赤ちゃんが感染しないように注意したいところです。

お母さんの感染がわかったら、
なるべく早い時期から薬を飲むことで、赤ちゃんへの感染を予防することができますよ。

トキソプラズマ抗体検査の結果で何がわかる?

トキソプラズマ抗体(IgG、IgM)を調べる事で、

今までに感染した事があるか
・感染した事があれば、最近の感染か、の感染か

がわかります。

・今までに感染した事がない場合
妊娠中に感染しないように気をつける
最近の感染の場合
→追加で検査(IgG Avidity測定、羊水PCR検査)
→→妊娠してからの感染なら、薬を飲んで赤ちゃんへの感染を予防
→→妊娠前の感染なら、「昔の感染の場合」と一緒
の感染の場合(妊娠前に感染済み)
→今回の妊娠中に赤ちゃんへの感染の可能性は低い

国によっては全妊婦を対象にトキソプラズマの抗体の検査をしていますが、
日本では検査していない施設も多いです。

日本産科婦人科学会推奨レベルもCで、「検査すべき」とはされていません。

トキソプラズマ未感染の場合、注意する事は?

感染した事がない(未感染の)場合、
妊娠中に感染しないように注意をしないといけません。

、猫の糞などで汚染している可能性のある生の肉がポイントです。

猫との接触に注意(野良猫触らない、新しく猫を飼わない)
・飼い猫の糞や尿の処理はなるべく避ける(家族にお願いする)
ガーデニング、土いじりはなるべく避ける(するなら手袋をして)
肉は十分に加熱して食べる
野菜、果物はよく洗って食べる

驚愕の感染率のフランス

ちなみに、日本ではトキソプラズマに過去に感染した事のある人は1割程度です。
一方、フランスではなんと約8割

フランスでは、妊娠初期に「トキソプラズマ未感染」だと、
毎月感染していないかチェックするそうです。

日本では、検査する施設でも
妊娠初期のみか、妊娠初期+妊娠後期の2回だけ。

それだけトキソプラズマに感染しやすいフランス

イギリスに住んでいると、
フランスには気軽にユーロスターでピュっと行けちゃいますよね。
私は妊娠中にフランスに遊びに行きましたが、
レストランのサラダはやめておきました。

野菜をちゃんと洗ってないかもしれないし。

食事の美味しいフランスですが、感染には気をつけましょう!
あとフランスはチーズも美味しいけど、こちらも感染に注意!!

私は・・・

一人目の妊娠の時に、トキソプラズマ抗体陰性、
つまり感染した事がありませんでした。

その後、感染したか知りたかったので、抗体検査をお願いしました。

万が一妊娠中に感染してしまっていても、
赤ちゃんの感染が予防できるなら薬を飲みたいので。

サイトメガロウイルスについて

サイトメガロウイルスとは、ウイルスの一種。
子供の頃に気付かない内にほとんどの人が感染して、
日本人の大人は7割以上が抗体を持っていると言われています。

抗体を持っていない人が妊娠中にサイトメガロウイルスに感染すると、
赤ちゃんが先天性サイトメガロウイルス症を発症する
可能性があります。

先天性サイトメガロウイルス症とは?

赤ちゃんがお腹の中でサイトメガロウイルスに感染すると、
成長が遅れたり
神経系に感染して障害が生じたり(脈絡網膜炎,小頭症,聴力障害など)
します。

妊娠中のお母さんの感染がわかっても、トキソプラズマと違って
赤ちゃんへの感染予防薬はありません。

サイトメガロウイルス抗体検査の結果で何がわかる?

サイトメガロウイルス抗体(IgG、IgM)を調べる事で、

今までに感染した事があるか
・感染した事があれば、最近の感染か、の感染か

がわかります。

・今までに感染した事がない場合
妊娠中に感染しないように気をつける
最近の感染の場合
→追加で検査(IgG Avidity測定、羊水PCR検査)
→→妊娠してからの感染なら、注意深く赤ちゃんを観察、出生後の検査
→→妊娠前の感染なら、「昔の感染の場合」と一緒
の感染の場合(妊娠前に感染済み)
→未感染よりも赤ちゃんへの感染の可能性は低い

トキソプラズマと違い、お母さんの感染がわかっても、
効果があるとわかっている薬はありません。

また、これもトキソプラズマと違い、
以前に感染していても、もう一度感染(再感染)する可能性はあります。
ただし、再感染では、初めての感染の場合よりも
赤ちゃんへの感染率は低いようです。

サイトメガロウイルスは、トキソプラズマとは異なり、
世界的に見ても全妊婦に抗体検査をしている国はないようです。

サイトメガロウイルス未感染の場合、注意する事は?

感染した事がない(未感染の)場合は特に、
妊娠中に感染しないように注意をしないといけません。

サイトメガロウイルスの含まれる可能性のある、子供の尿や唾液がポイントです。

オムツ替え、鼻水やよだれを拭くなどしたら手をよく洗う
子供の残した食べ物を食べない
・子供にキスをする時には唾液接触をさける(口周辺にしない)

私は・・・

一人目妊娠中、
サイトメガロウイルス抗体を持っていない3割に入っている事がわかりました…

ついつい子供の食べ残しを食べちゃったりするので。
今回も抗体を持っていない場合には、上の子への接し方により注意が必要。

サイトメガロウイルス抗体検査もお願いしました。

出生前診断〜combined test(コンバインド検査)、NIPT について

イギリスで一般的に行われているのは
Combined test(コンバインド検査)
というものです。

NHSでは希望すれば無料で検査してもらえます。

超音波検査
血液検査
お母さんの情報

から、赤ちゃんのダウン症などの染色体異常の確率を計算します。

あくまで確率を推測する検査で、赤ちゃんに異常があるかは確定できません

日本で一般的に行われているクワトロ検査と似た検査です。
(クワトロ検査は血液検査お母さんの情報のみから確率を計算)

コンバインド検査や、日本で行われているクワトロ検査よりも、精度が高い
NIPT(新型出生前診断)
も、イギリス国内で検査可能です(有料)。

NIPTは赤ちゃんの染色体異常の可能性を、

血液検査
で調べます。
お母さんの血液中にある、赤ちゃんのDNAの破片を調べるので、
・非侵襲的検査(血をとるだけで済む) なのに
・精度(感度)が高い
のが特徴です。

日本では、基本的には

・出産予定日に35歳以上の高齢妊娠
・赤ちゃんの染色体異常の可能性が高い場合

しか検査できないもので、値段も15万円くらい〜と高額です。

一方、イギリスでは比較的お安く検査できるようです。
ネットで検索すると£350くらいでできるクリニックもありますし、
グリーンメディカルセンターから紹介される場所でも£500くらい。

日英の出生前診断については、こちらもどうぞ。

私は・・・

高齢妊娠ではなかったので、NIPTは選びませんでした。

イギリスでは一般的に受ける検査なら、
コンバインド検査は受けておこうかな。
染色体異常の可能性が高かったら、日本で産もうかな。

と考え、コンバインド検査をお願いしました。

妊娠12週の診察内容

いつも通り、受付を済ませて診察室前で待っていると、

尿検査があるので、尿をとってきてください。
と看護師さんに言われました。

今回から、
尿検査、血圧測定、体重測定
を診察前に済ませます。

・尿検査
・血圧測定
・体重測定
・血液検査
・オリモノ検査
・経腹超音波検査

今回から超音波検査もお腹からです!
お腹が出しやすい服装が良いですね。

初期検査は、日+英+サイトメガロ・トキソプラズマでお願いしました。
具体的には、

膣分泌物検査クラミジア検査
コンバインド検査(NT測定、血清タンパク量)
・血液検査
血液型、不規則抗体
随時血糖
サラセミア、鎌状赤血球検査
感染症
(B型肝炎抗体、HIV抗体
風疹抗体、HTLV-1抗体、C型肝炎抗体
トキソプラズマ抗体、サイトメガロウイルス抗体)

子宮頸部細胞診は半年ほど前に健康診断で検査したのでスキップ。
日本のみが黄色、イギリスのみが赤色、どちらも実施が青色です。

血をたくさん抜かれました…
つわりが続いていてヘロヘロなので、
血が抜かれるのを見てるだけで倒れそうです。

ここは日系だから消毒しますけど、
普通の病院では採血とか点滴の針を刺す前に消毒しないんですよ。
へー。
聞いておいてよかったです。
おかげで、プライベート転院後に採血前に消毒なしでも驚かずにすみました。

さて、超音波で赤ちゃんが元気なことも確認してもらいました。
「12週の壁」は突破した模様!
流産の心配は少なくなったようなのでホッ。

コンバインド検査もお願いしたので、
NT(首の後ろのむくみ)の厚さも見てもらいます。

体勢が悪いので参考値ですね。

との事で、サッと測って終了。

NTは正しく測るための条件が色々とあるのですが、
その条件は満たさない測り方。

イギリスでは、NHSでもかなり丁寧に検査する、
体勢が悪かったら時間をおいて再度診てもらえることもある
と聞いていたので、少し残念。

日本では通常の健診でNTを測るのは一般的ではありませんが、
測るとなったら、お腹から刺激したり、機械をあてる角度を変えたり、
もう少し正しく測れるように頑張る先生が多いはず…

少し批判的な事を書いてしまいましたが、
プライベート病院に転院するまで同じ先生にお世話になったので、
この先生にもとてもとても感謝しています。

今日の記録を記入して、日本の母子手帳をくださいました。
日本国大使館でもらえる母子手帳と同じものです。

お会計は£1400くらい!!
自腹では払えません。
会社さまさまです。

検査の結果は1週間ほどで郵送で届きました。
特に問題なし。
トキソプラズマ抗体、サイトメガロウイルス抗体は
今回もどちらも陰性で「感染したことなし」でした。

感染しないように気をつけないと!

次は4週間後の受診です。

まとめ

今回驚いたのは、
イギリスでは針を刺す前に消毒しない!
ということでした。

日系クリニックなら、
妊娠初期に日本でしかされていない検査もスムーズに追加してもらえて、
とっても楽!
ただしお金はすごくかかる!!